
[ 11月18日 ロイター] - 医療機器メーカーのメドトロニックMDT.Nは19日、心臓病と糖尿病治療機器への旺盛な需要に牽引され、第2四半期の利益と売上高でウォール街の予想を上回り、同社の株価はゴング前に4%近く上昇した。
医療機器メーカーに対する投資家の期待は、高齢者を中心とした旺盛な外科手術需要、医師の採用拡大、テクノロジーの進歩に後押しされ、ここ数四半期は高水準を維持している。
メドトロニックの心臓血管部門の売上高は、不整脈治療に使用されるパルス磁場アブレーション・ポートフォリオが牽引し、同期間中に10.8%増の34.4億ドルに急増した。
パルスフィールドアブレーションは、心房細動と呼ばれる不整脈の治療に用いられる新しい心臓治療法である。標準的な方法よりも短時間で行うことができ、近隣の臓器や組織にダメージを与える可能性も低い。
糖尿病事業の分離を進めているメドトロニック (link) は、インスリンポンプやその他のウェアラブル機器を扱っており、このセグメントの売上高は10.3%増となった。
同業のボストン・サイエンティフィック (link) BSX.N とエドワーズ・ライフサイエンス (link) EW.N も先月、心臓機器に対する旺盛な需要に支えられ、四半期予想を上回った。
LSEGがまとめたデータによると、メドトロニックの四半期調整後1株当たり利益は1.36ドルで、アナリスト予想の1.31ドルを上回った。売上高は89億6000万ドルで、これも予想の88億7000万ドルを上回った。
ジェフ・マーサ最高経営責任者(CEO)は声明で、「全体として、プロシージャの販売量と最終市場は堅調だ」と述べ、同社は今年後半以降の収益成長をさらに加速させる態勢が整っていると付け加えた。
同社は2026年度の調整後一株当たり利益予想の下限を5.60ドルから5.62ドルに引き上げたが、上限は5.66ドルで据え置いた。これには関税による約1億8500万ドルの打撃の可能性が含まれており、事前の予想から変更はない。
また、通年の既存事業売上高成長率見通しを従来の5%前後から5.5%前後に引き上げた。