
[ 11月11日 ロイター] - パラマウント・スカイダンスPSKY.Oの株価は、新たに合併したメディア企業がさらなるコスト削減と、ストリーミングとスタジオ部門に15億ドルを投資する計画を発表し、合併後初の決算を受けて投資家の信頼を高めたことから、5.5%上昇した。
(link) この決算は、デビッド・エリソン最高経営責任者(CEO)がパラマウントをデジタル時代に移行させるために行った急速な改革が、財務にどのような影響を与えるかをいち早く垣間見せるものだった。
スカイダンス・メディアを設立したこのハイテク界の大物は、ティモシー・シャラメ主演の強盗映画を確保し、「サウスパーク」のクリエイターであるマット・ストーンとトレイ・パーカーと5年契約を結び、「コール・オブ・デューティ」の劇場公開に向けてアクティビジョンと契約を結んだ。パラマウントはまた、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーWBD.Oの買収の可能性も検討している。
このような努力により、2026年までに300億ドルの収益をもたらすことが期待されている。
同社はまた、削減目標を少なくとも30億ドルに引き上げ、10月の1,000人のレイオフと600人の自主退職に加え、アルゼンチンとチリの資産売却に伴う1,600人の雇用を削減すると発表した。
J.P.モルガンのアナリストは、「パラマウントのビジョンには勇気づけられるが、消費者直販(()DTC())と映画エンタテインメントにはまだかなりの実行が残っており、その恩恵は2026年後半にならないと見えないかもしれない」と述べた。
アナリストはまた、同社のTVメディア部門における目先の資金流出と持続的なリスク、そして第4四半期の5億ドルのリストラ費用や2026年に向けた8億ドルの一時投資など、予想を上回る変革費用についても指摘している。
エリソンCEOは、同社はストリーミング・プラットフォームを統一し、2026年には劇場公開作品を15本まで増やす計画で、メディアの「世代交代」をリードしていく決意だと述べた。
パラマウント・スカイダンスの株価は今年46%近く上昇したが、株価収益率は14.58で、ウォルト・ディズニーの16.96を下回り、ネットフリックスの35.23を大きく下回っている。