
[ 11月10日 ロイター] - ドナルド・トランプ米 大統領のソーシャルメディア・プラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」をホストしている動画プラットフォーム「ランブル」RUM.Oは月曜日、声明の中で、ドイツのAIクラウド企業「ノーザン・データ」NB2.DEを約7億6700万ドル相当の全株式取引で 買収すると発表した。
ランブルの株価はプレマーケット取引で25%以上急騰した。
ノーザン・データの株主は、保有する1株につき2.0281株のランブルの新規発行クラスA株を受け取ることになるが、これは 金曜日のノーザン・データの終値に対して12.99%のディスカウントとなる。
ランブル社は8月にノーザン・データ社買収のオファー((link))を出しており、ドイツ企業のタイガ事業と大規模データセンター部門であるアーデントの経営権を求めていた。その際、ランブル社はノーザン・データの株式1株に対して2.319株のオファーを提示して いた。
LSEGがまとめたデータによると、今回のランブル社との取引には、現在ランブル社の48%を所有する暗号通貨グループTetherとの1億5000万ドルのGPUリース契約と、ランブル社からの2億ドルの納税義務支援が含まれている。
ランブルはまた、取引完了時に2万2400台のエヌビディアNVDA.Oのグラフィックス・プロセッシング・ユニットを取得する。
2024年12月にビデオ・プラットフォームに7億7500万ドルを投資したテザー社も、統合グループのアンカー・カスタマーになることで合意した。
ノーザン・データの株主は、2026年第2四半期に予定されている取引完了 後、ランブル社の30.4%を所有することになる。クラウド企業は取引完了 後、 上場廃止となる。
ノーザン・データは、潜在的な戦略的取引とGPU市場の価格ダイナミクスを評価するため、10月に 年間見通し((link))を撤回した。
ノーザン・データは、取引完了前にコーパスクリスティのデータセンターを売却できた場合、株主に現金2億ドルを支払うと発表した。