
Jaspreet Singh
[5日 ロイター] - 画像共有アプリ「スナップチャット」を運営する米スナップSNAP.Nが5日発表した2025年第3・四半期決算は、売上高が前年同期比10%増の15億1000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の14億9000万ドルを上回った。ダイレクトレスポンス広告収入の増加が寄与した。
純損益は1億0400万ドルの赤字。前年同期の1億5300万ドルから赤字幅が縮小した。
スナップは人工知能(AI)検索を手がける米新興企業パープレキシティと提携して同社のAI搭載検索エンジンをスナップチャットに統合すると発表。これを受けスナップ株価は時間外取引で一時約23%急騰した。
パープレキシティはスナップに対し1年にわたり現金と株式で4億ドルを支払い取り決めで、2026年からスナップの収益に貢献すると見込み。パープレキシティAIの統合により、スナップチャットアプリ内でユーザーに検証可能な回答を提供する。
スナップは現在、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」や、米メタ・プラットフォームズMETA.O傘下の「フェイスブック」、「インスタグラム」などの後塵を拝しているが、今回の提携により、これらに対する競争力を高める。
スナップの第3・四半期の1日当たりのアクティブユーザーは前年同期比8%増の4億7700万人で、アナリスト予想の4億7630万人を小幅に上回った。
第4・四半期売上高は16億8000万─17億1000万ドルとの見通しを示した。市場予想は16億9000万ドル。