
Prakhar Srivastava
[ 10月30日 ロイター] - インターコンチネンタル取引所ICE.Nは木曜日、堅調な取引活動と債券およびデータサービス部門の着実な成長により、第3四半期の利益がウォール街の予想を上回った。
市場のボラティリティは通常、投資家がポートフォリオの調整やリスクヘッジのために取引を増やすため、為替取引を活発化させる。
当四半期、トレーダーは米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ、米国の通商政策の変化、AI関連株のブームに対する期待に乗りながら、積極的にポートフォリオの入れ替えを行った。
ICEの取引所事業(ニューヨーク証券取引所を含む 最大部門)の第3四半期の 収益は1%増の12億7000万ドルで、エネルギー関連取引の収益は2%増の4億8200万ドルだった。
シティ・アナリストのクリストファー・アレンはメモの中で、「全体として堅調な業績であり、取引所データとフィクスト・インカム&データ・サービスがトップラインの上振れを後押しし、経費管理も良好で、資本収益も予想を上回った」と述べた 。
フィクスト・インカム&データ・サービスの収益は5%増加し、モーゲージ・テクノロジーの収益は4%増加した。
ICEのデータ部門とモーゲージ・テクノロジー部門は、中核のトレーディング事業と並んで安定した収益源となっている。
LSEGがまとめたデータによると、同社の調整後利益は9億8000万ドル、1株当たり1.71ドルとなり、アナリスト予想の1.61ドルを上回った。
ICEの 株価は午前中の取引で0.4%上昇した。
同業他社と同様、ICEは伝統的な取引プラットフォームだけでなく、リテールやデジタル資産に特化したベンチャー企業にも事業を拡大し、多角化を図っている。
今月初め、ICEは予想市場プラットフォーム「ポリマーケット」 (link) に20億ドルを投資すると発表した。この動きは、CMEがスポーツベッティング会社ファンデュエル (link) と提携したことや、ナスダックが最近暗号取引所ジェミニ (link) に投資したことに続くものだ。
「Polymarketのエンジニアリング・チームは、ICEのエ ンジニアが進化するバンキング・テクノロジーの採用をよりよく理 解するのに役立つと信じており、この関係はすでに両社に配当を もたらしている」と、ジェフ・スプレチャーCEOは決算後の電話会 議で述べた。