
[ 10月30日 ロイター] - チポトレ・メキシカン・グリルCMG.Nの株価は、 今年 3度目となるブリトーチェーンの 売上高予測 ( (link) )の下方修正により、レストランが関税やインフレ、消費習慣の変化をどのように乗り切っているのかという懸念が広がり、木曜日のプレマーケットで18%近く急落した。
米国では関税を めぐる不確実性 ( (link) )や物価の高騰が米国人の日常的な買い物を見直させており、一部の企業は需要を取り込み、維持するために戦略を微調整している。
チポトレの幹部は、同社の売上の約40%を占め、同社が低・中所得層と分類する年収10万ドル未満の米国世帯からの急激な引き戻しを指摘した。
「ノースコースト・リサーチ社のアナリスト、ジム・サンダーソン氏は、「トラフィックの増加が解決策だが、現在の傾向からすると、チポトレ社にとっては難しいかもしれない。
25~35歳の顧客は、失業率の 上昇、学生ローンの返済再開、賃金の 伸び悩みからもプレッシャーを受けている 。
ドナルド・トランプ大統領は、チポトレが最も購入する食材である牛肉の輸入に課税し、 この商品の コスト ( (link) )を 押し上げたが、同社幹部は2026年の値上げについて、経費の増加を完全に相殺するのではなく、「ゆっくりと慎重な」アプローチを約束した 。
「この動きはマージンを圧迫するだろうが、我々は正しいことだと考えている」と、アダム・ライマー最高財務責任者(CFO)は決算後の電話会見で語った。
コーヒーチェーンのスターバックス (link) SBUX.Oも、コーヒー豆の高騰による個人消費の低迷と利益率の圧迫を指摘している 。
チポトレのトラフィック、プロモーション、多様な消費者の嗜好のバランスを取る難しさを反映するように、同社の株価は今年これまでに34%下落しており、同業のマクドナルドMCD.Nは4%以上、ドミノ・ピザDPZ.Oは約3%下落している。
少なくとも4つのブローカーがチポトレの目標株価を引き下げた。チポトレの 12ヶ月先株価収益率は 約30.08で、マクドナルドの23.05、ドミノ・ピザの21.11と比較している。
「短期的には、マーケティングとメニューの革新だけでは、チポトレが同業他社に比べて消費者が求める価値を提供していると確信させるには不十分かもしれない」とサンダーソン氏は述べた。