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キャタピラー、AIブームでエネルギー機器需要が増加し予想を上回る、株価急騰

ロイターOct 29, 2025 2:08 PM
  • 通期関税の打撃は16億~17億5,000万ドル、従来は15億~18億ドル
  • AI主導のデータセンター需要が発電機の売上を押し上げる
  • エネルギー・輸送部門、第3四半期の売上高は17%増

Nathan Gomes Nandan Mandayam

- キャタピラーCAT.Nは水曜日、AI技術のブームが同社のエネルギー機器への需要を牽引したため、第3四半期の利益と売上高の予想を上回り、同社の株価は12%上昇した。

この産業機器メーカーのエネルギー・輸送部門は、電力を大量に消費するデータセンターへのAI主導の投資が同社の発電システムの需要を押し上げたため、ここ数四半期で同社の成長の大部分を支えてきた。

エネルギー・輸送部門は、掘削機や巨大ショベルなどの鉱山機械も製造しており、キャタピラー社全体の売上の40%を占めている。

サード・ブリッジのアナリスト、ライアン・キーニーは、「CATはデータセンター用途のバックアップ発電で市場でのリーダーシップを維持しているため、発電事業の売上は持続的に成長し続けると予想される」と述べた。

同部門の第3四半期の売上高は17%増の約72億ドルだった。

しかし、キャタピラーを含む産業機械メーカー各社は、 (link)、トランプ大統領による輸入品への拡大関税によるコスト増と闘っている。また、需要の低迷と金利上昇により、顧客への負担転嫁が制限されている。

同社は水曜、年間関税コストを15億~18億ドルと予想していたのに対し、16億~17億5000万ドルと予想していると述べた。

アンドリュー・ボンフィールド財務部長は、決算説明会でアナリストに、関税の逆風は第3四半期より最終四半期の方が大きくなると語った。

ロイターの関税トラッカー (link) によると、第2四半期中、世界中の企業が年間合計で162億ドルから179億ドル、2026年には150億ドル近い財務上の打撃を受けた。

LSEGが集計したデータによると、世界産業経済の木鐸と見なされているLSEGの四半期売上高は176億ドルで、ウォール街予想の167億7000万ドルを上回った。

主力の建設部門の売上高は、値上げも手伝って7%増の67億6000万ドルだった。

四半期調整後の1株当たり利益は4.95ドルで、平均予想の4.52ドルを上回った。

キャタピラー社の株価は、今年に入ってから約60%上昇し、S&P500工業株指数の17%上昇を上回っている。

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