
[ 10月24日 ロイター] - デッカーズ・アウトドアDECK.Nの株価は金曜日に14.5%下落した 。フットウェアメーカーの年間売上高((link))予想が下方修正されたためで、経済不安と関税コストが米国での靴の需要を押し下げるためだ。
ホカのスニーカーとUGGのブーツのメーカーは、ドナルド・トランプ大統領の関税のピンチを感じており、インフレに見舞われ、予算に敏感な米国の消費者の裁量支出を圧迫している。
トゥルーイストのアナリスト、ジョセフ・シヴェロ氏は、「業績と見通しは期待外れで、UGGに対する懸念は徐々に高まっている」と指摘し、同社のスニーカーとブーツの成長のピークは終わったかもしれず、消費者の懐が逼迫する中で競争が激化していることが下振れを示していると付け加えた。
同業他社と同様、デッカーズもベトナムからの輸入品に課される米国の関税や、同社が商品の大半を調達しているベトナム((link))を経由する商品のルート変更から身を守るため、選択的な値上げを実施している。
(レイモンド・ジェームズのアナリストは、「FY27については、関税が引き続きプレッシャーになると見ているが、これまでの値上げが消費者に受け入れられていることから、さらなる値上げによる部分的な相殺もあると見ている) 」と述べた。
先月、同業のナイキ (link) NKE.N も、驚きの増益にもかかわらず、関税圧力と中国市場の低迷を警告した。
デッカーズは、LSEGがまとめたデータでは年間売上高が54億5000万ドルと予想されているのに対し、約53億5000万ドルになると予想している。
同社は木曜日、関税と値上げの影響が下半期に米国に及ぶため、より慎重な消費者を見込んでいると述べた。
第2四半期のデッカーズ社の売上高は14億3000万ドルで、予想の14億2000万ドルを上回り、1株当たり利益は1.82ドルで、予想の1.58ドルを上回った。
株価評価の一般的な指標である12ヶ月先収益倍率は15.37倍で、ナイキの34.61倍を引き離している。デッカーズの株価は、今年に入ってから50%下落している。