
Akriti Shah
[ 10月23日 ロイター] - IBMIBM.Nの株価は木曜日の市場前取引で7%近く下落した。主力のクラウドソフトウェア部門の成長鈍化が、ビッグブルーがクラウドサービスの旺盛な需要を取り込む能力について投資家を不安にさせたためだ。
IBMのソフトウェア部門であるクラウド事業の伸び悩み((link))は、AI導入によるクラウドサービスの急成長を活用する能力について投資家に新たな懸念を抱かせた。
レッドハットとして知られるハイブリッド・クラウド部門の売上成長率は、前四半期の16%から14%に低下した。
「J.P.モルガンのアナリストは、「IBMのソフトウェアの業績と見通しは、同事業の収益貢献度と価値の高さから、他の事業よりも重視される傾向がある。
「投資家は、連結ベースで健全な成長を維持するためには有意義なソフトウェアの成長が必要となる来年、メインフレームの成長率がピークを超えることを予想しており、これは特に今年のケースである。
IBMのクラウド事業とAI導入に対する投資家の賭けにより、株価は今年これまでに約30%上昇した。株価は、ライバルのアクセンチュアACN.Nが17.95であるのに対し、12ヶ月先株価収益率23.85で取引されている。
IBMのメインフレーム事業を含むインフラ部門は、四半期収益が17%増の35.6億ドルを記録し、第3四半期の売上高と利益予想を上回った。
ニューヨークを拠点とする巨大IT企業は、通期の売上高成長率ガイダンスを恒常為替レートベースで5%以上に引き上げ、フリーキャッシュフローの見通しを約140億ドルになると予想した。
また一部のアナリストは、同社が成長を促進するためにM&Aを行う可能性を指摘した。
エバーコアISIのアナリストは、「M&Aもまた、同社にとって過小評価されている手段であり、同社の強力なFCFとバランスシートを考慮すれば、HASHIとの取引統合に向けて順調に進んでいることから、重要な触媒となる可能性がある」と述べた。
昨年、IBMはHashiCorpを64億ドルで買収した。