
Medha Singh
[ 10月23日 ロイター] - ウォール・ストリート・ジャーナル紙((link))が、ドナルド・トランプ大統領の政権が連邦政府の資金提供と引き換えに株式取得の協議を行っていると報じたことを受け、米国の量子コンピューティング企業の株価は木曜日に急上昇した。
IonQIONQ.N、RigettiRGTI.O、D-Wave QuantumQBTS.N、Quantum ComputingQUBT.Oの株価は、各社が 合意の一環として米政府が株主となることについて協議していると報じられた後、7.8%から16%急騰した。
米商務省 関係者はロイターに対し、同省は「現在、どの企業とも交渉していない」とメールで回答した。
量子コンピューティングや機械学習技術の開発に関連する製品やサービスを提供する企業を対象とするディファイアンス・クォンタムETFQTUM.Oは1.3% 上昇し、今年これまでの32%の上昇を上積みすることになった。
フロンティアテックにおける連邦政府の役割の深化を示唆する動き
トランプ政権は、中国への依存を減らすことを目的に、企業への連邦政府補助金を株式出資に転換することで、重要な鉱物や半導体の (link) 米国のサプライチェーンを確保する取り組みを強化している。
リチウム・アメリカズLAC.TO、MPマテリアルズMP.N、インテルINTC.Oを含む数社の株式を取得、あるいは出資を検討している。
「量子コンピューターは、アメリカ経済に革命を起こす可能性を秘めており、その意味で、政権は型破りな方法で物事を進めている」と、IGのチーフマーケットアナリスト、クリス・ボーシャンは語った。
量子コンピュータは量子力学を利用し、古典的なコンピュータでは数千年以上かかるような問題を解決する。しかし、既存の量子コンピュータは、その計算能力の多くをエラーの修正に費やしているため、正味のところ、古典的なコンピュータよりも高速ではない。
マイクロソフトMSFT.Oは2月、 (link)、量子コンピューターが「数十年ではなく数年」先に実現することを示す新しいチップを発表した。IBMIBM.Nは6月、 (link)、2029年までに実用的な量子コンピューターを開発する予定だと述べた。
IonQ、Rigetti、D-WaveQuantumの株価は今月不安定な動きを見せており、先週は過去最高値まで上昇したが、その後は連日の下落に転じている。
JPモルガン・チェースは先週、主要セクターの成長を後押しすることを目的とした10年間で1.5兆ドル((link)) (link) のイニシアチブの一環として、量子コンピューティング分野に投資すると発表した。