
[ 10月22日 ロイター] - レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF.Nは20日、ディールメーキングの回復で投資銀行事業が増益となり、第4四半期の利益が増加したと発表した。
同社の株価は2025年に約7%上昇し、取引終了後には約1%上昇した。
世界的なM&Aは7-9月期に復活を遂げ、取締役会は通商政策に起因するマクロ的な不安を乗り越え、大口の取引を行うために溜まりに溜まった需要のペダルを踏み込んだ。
Dealogicのデータによると、7-9月期の世界的なメガディールは前年同期比40%増の1兆2,600億ドルに達し、第3四半期としては過去2番目の規模を記録した。
JPモルガン・チェースJPM.Nやバンク・オブ・アメリカBAC.Nといった米国の大手銀行も、ディールメーキングの回復から恩恵を受けた。
レイモンド・ジェームズの第4四半期の資本市場業務の純収入は5億1300万ドルで、前年同期の4億8300万ドルから増加した。
普通株主に帰属する調整後純利益は、前年同期の6億2,100万ドル(1株当たり2.95ドル)に対し、9月30日に終了した3ヵ月間では6億3,500万ドル(1株当たり3.11ドル)となった。
ポール・シュクリ最高経営責任者(CEO)は声明で、「2026年度を迎えるにあたり、過去最高の顧客資産水準、強力な投資銀行パイプライン、事業全般にわたる堅調な成長機会、潤沢な資本と流動性により、当社は有利な立場にあります」と述べた。
プライベート・クライアント・グループは第4四半期も7%の増収を示し、同社最大の収益源となっている。
この部門は、富裕層の個人、家族、企業に資産管理などの専門的な金融サービスを提供している。