
Arsheeya Bajwa
[ 10月22日 ロイター] - IBMIBM.Nは2日、主要クラウドソフトウェア部門の成長鈍化を記録し、第3四半期の売上高と利益を市場予想を上回った同社の新型メインフレームに対するAI主導の需要が影を落とした。
IBMの株価は5%下落した。
IBMのソフトウェア部門に属するクラウド部門の成長が鈍化したことで、人工知能の導入が進む中、ビッグブルーがクラウド・サービスの活況からより多くの利益を得る能力に大きく賭けていた投資家の間で警鐘が鳴らされた。
LSEGのデータによると、ハイブリッド・クラウド部門(レッドハットとして知られる)の売上高は前四半期の16%増から14%増に減速し、アナリストの平均予想160.9億ドルを上回った163.3億ドルの第3四半期の売上高からスポットライトを浴びた。
ハイブリッド・クラウド部門は、2026年には10%台半ば、もしくはそれに近い成長率に戻ると、アルビンド・クリシュナCEOは決算後の電話会見で述べた。
ランニング・ポイント・キャピタルのマイケル・アシュレー・シュルマン最高投資責任者(CIO)は、「レッドハットの収益とソフトウェア販売の鈍化は、利益率の高いセグメントの成長加速を期待していた一部の人々を失望させるだろう」と述べた。
IBMの株価は今年に入ってから約30%上昇し、12ヶ月先までの株価収益率は約24倍で、ライバルのアクセンチュア
「IBMの投資家であるシノバス・トラストのポートフォリオ・マネージャー、ダン・モーガン氏は言う。
「IBMの投資家であるシノバス・トラストのポートフォリオ・マネージャー、ダン・モーガン氏は言う。
メインフレームは明るい話題
メインフレームを擁するインフラ部門は、当四半期の売上高が17%増の35億6,000万ドルとなった。
AIアプリケーションに特化したチップを搭載した新しいメインフレームは、金融業界で広く利用されており、AI技術の採用に取り組む中で、厳格なデータ常駐と暗号化ルールを維持できるようになっていると、ジム・カバノーCFOはロイターに語った。
IBMのAIビジネス・ブックは、第2四半期から20億ドル増の95億ドルに拡大した。
IBMは今年度の見通しを上方修正し、恒常為替レートベースで売上高が5%以上成長するとの事前予想を上方修正した。