
Aatreyee Dasgupta
[ 10月20日 ロイター] - クリーブランド・クリフスCLF.Nは月曜日、同社の自動車グレードの鉄鋼事業が最近の米国の貿易政策から恩恵を受けたとして、ウォール街の予測よりも狭い第3四半期の損失を計上し、同社の株価は22%上昇した。
ルーレンコ・ゴンカルベス最高経営責任者(CEO)はまた、同社が世界的な大手鉄鋼メーカーと覚書を交わしたこと、ミシガン州とミネソタ州の採掘資産でレアアースの機会を探っていることを明らかにした。
「現政権下では、外国の鉄鋼メーカーが、米国の最終市場への無関税アクセスを得るために、米国への実質的な投資を望んでいると見られるため、世界的な鉄鋼メーカーとの潜在的な取引は、クリフスの株主に利益をもたらす可能性がある」と、アナリストは、ジェフリーズのメモで述べている。
クリフスのレアアース探査が成功すれば、同社は重要素材の独立を目指すより広範な国家戦略に沿うことになる、とゴンカルベス氏は言う。
「アメリカの製造業は、必要不可欠な鉱物を中国や外国に依存すべきではない」とゴンカルベス氏は言う。
月曜の決算説明会でゴンカルベス氏はさらに、「クリーブランド・クリフスは、すべての主要自動車メーカーと、2027年または2028年まで、より高い販売量と有利な価格設定をカバーする2年または3年の契約を結ぶことができた」と述べた。
米国の鉄鋼業界が、安価な輸入品に起因する供給過剰の中で需要回復を模索している時に、このような進展があった。
今年初め、ドナルド・トランプ米大統領は、海外との競争激化に対処するため、輸入鋼材((link))とアルミニウムに対する関税を引き上げた。また先週には、自動車生産を米国にシフトさせるため、輸入中型・大型トラックと部品に新たに25%の関税((link))を設定した。
LSEGがまとめたデータによると、9月30日に終了した四半期の鉄鋼メーカーの調整後の損失は、アナリストが予想した一株当たり48セントの損失に対し、一株当たり45セントとなった。
第3四半期の売上高は、前年同期比3.6%増の47.3億ドル(予想49.0億ドル)。