
[ 10月17日 ロイター] - ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE.Nは21日、ジュニパーネットワークス買収に伴いサーバー事業を人工知能とネットワークにシフトさせるため、年間利益がウォール街の予想を下回ると予想した。
同社の株価は時間外取引で約8.5%下落した。
同社は2026年度第1四半期から、サーバー、ハイブリッド・クラウド、金融サービスの事業セグメントを統合し、新たに「クラウド&AI」というセグメントを創設する。
HPEは、企業がAIをサポートするためにハードウェアとソフトウェアへの支出を拡大する中、急成長する人工知能インフラ市場での成長を狙っている。
「HPEの新章では、当社の強化されたポートフォリオがより収益性の高い成長を生み出し、資本リターンの機会を増やすことで、株主の皆様にさらに大きな価値をお届けします」とアントニオ・ネリCEOは述べた。
HPEのジュニパー買収は、同社のネットワーキング事業を倍増させ、ライバルのシスコシステムズCSCO.Oとの差を縮めることが期待されている。
LSEGがまとめたデータによると、HPEは2026年度の調整後利益を1株当たり2.20ドルから2.40ドルと予想しており、その中間値はアナリストの平均予想である2.40ドルを下回っている。
FY26の売上高は、予想17.2%増に対し、17%から22% 増となる見込み。
同社は、ジュニパー・ネットワークスとの統合の一環として人員削減を計画しており、削減費用の総額は約2億4000万ドルと見積もっていると述べた。
HPEは、2026年度のフリーキャッシュフローを予想18億8000万ドルに対し、15億ドルから20億ドルと予想している。
同社は、来年度から事業をクラウド&AI、ネットワーキング、企業投資・その他の3つの主要セグメントに整理すると述べた。