
[14日 ロイター] - 世界最大の小売企業、米ウォルマートWMT.Nは14日、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手がけるオープンAIとの提携を発表した。ウォルマートの顧客や傘下の倉庫型スーパー「サムズクラブ」の会員がチャットGPTで直接買い物できる環境を構築する。
ウォルマートはAI活用範囲を広げつつあり、既に公式アプリを通じて利用できる買い物支援のAIツール「スパーキー」を導入。スパーキーは商品レビューの要約やおすすめ商品の提案などさまざまな機能を備えている。
こうしたAI活用は、生成AI搭載の対話型買い物支援ツール「ルーファス」を投入してこの分野で先行するアマゾン・ドット・コムとの格差を縮める狙いもある。
シミラーウェブのデータによると、9月のウォルマートのウェブサイトのリファラルトラフィック(外部リンク経由の訪問者)のうちチャットGPT経由は約15%と、8月の9.5%から上昇した。