
Anirban Sen Prakhar Srivastava
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米ブラックロックBLK.Nが14日発表した2025年第3・四半期(25年7─9月期)決算は、運用資産残高が13兆4600億ドルと、同社としての過去最高を更新した。前年同期は11兆4800億ドルだった。
収益源の多様化を進める中、世界的な株価上昇や、企業の合併・買収(M&A)に伴う手数料収入の増加が寄与した。調整後純利益は19億1000万ドル(1株当たり11.55ドル)と、前年同期の17億2000万ドル(同11.46ドル)を上回った。
長期資金の純流入額は、前年同期から7%増の1710億ドル。全体としての純流入額は2050億ドル。上場投資信託(ETF)事業が好調で、伸びを支えた。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを再開したほか、先行きの利下げ観測も債券ETFへの資金流入の追い風となった。
ラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)はCNBCのインタビューで米国が「依然として世界で最も投資に適した場所だ」との見方を示した。
総収入額は65億ドルと、前年同期の52億ドルから増加した。ブラックロックがこのところ買収した企業が、全体を底上げする形となった。アナリスト平均は、総収入が62億ドル、利益は1株当たり11.24ドルを見込んでいた。
プライベート(未公開株)市場事業には132億ドルが流入した。