
Anshi Sancheti Juveria Tabassum Waylon Cunningham
[ 10月14日 ロイター] - ドミノ・ピザDPZ.Oは火曜日、四半期利益と米国既存店売上高の予想を上回った。
根強いインフレと度重なるメニューの値上げにより、消費者は外食や注文の際に値ごろ感を優先するようになり、スナック菓子も (link) の小さいパックに移行している。
外食産業の売上は減速し始めていると、サンディープ・レディ最高財務責任者(CFO)は決算後の電話会見で述べた。同社株は市場前の上昇幅を縮小し、約3%上昇した。
Mサイエンスのアナリスト、マット・グッドマン氏は、「外食支出のマクロ的な減速が9月に入ってより深刻になったため、ドミノの会計四半期のタイミングが売上高の伸びを支えたと考えられる」と述べた。
それでも、8月に復活した9.99ドルのピザや、パルメザンチーズ入りのピザのような新鮮な商品など、ドミノの努力は支出を抑制している消費者に対応し、需要を促進するのに役立っている。
ドミノは、9.99ドルピザは店舗の需要喚起に役立ち、フランチャイズ店からの要望もあったため、予定よりも長く続けてきたと述べた。
ラッセル・ワイナー最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、フランチャイジーの利益が昨年より増加するとの見通しを示した。
「他のフランチャイズチェーンは、その遅れを取り戻すためにバランスシートを使い果たすだろう。
ドアダッシュDASH.Oとの提携も、フードデリバリーの集客増に貢献しており、来年にかけて米国での売上を押し上げるだろう、とワイナー氏は語った。
LSEGのデータによると、世界最大のピザチェーンであるドミノ・ピザ社の米国の既存店売上高は、アナリスト予想の4.0%増を上回る5.2%増となった。
ドミノは、マクドナルド<MCD.N>やバーガーキング<QSR.TO>のようなファストフード・チェーンとの競争激化に直面する中、顧客獲得のために急な割引を導入している。
海外既存店売上高が1.7%増と予想の1.9%増を下回ったのは、日本やオーストラリアなどの 市場での需要が依然として不安定なためだ。
8月、オーストラリアを拠点とし、アジアからヨーロッパまで市場を持つフランチャイジー、ドミノ・ピザ・エンタープライズは、20年前に株式公開して以来、初の年間赤字((link))を計上した。
ワイナー氏によれば、ドミノはこの1 年で3人目のCEOを任命 し、ドミノ事業の3分の1を占めるフランチャイジーに相談をしているという。
「彼らは、特にフランスと日本での事業を立て直そうとしており、我々は彼らと協力している」とワイナー氏は語った。
ドミノの9月7日に終了した四半期の一株当たり利益は4.08ドルで、予想の3.97ドルを上回った。