
[ 10月6日 ロイター] - バイオメア・フュージョン社BMEA.Oの実験薬が、2型糖尿病患者において持続的な血糖コントロールを示し、ノボ・ノルディスク社NOVOb.COのオゼンピックなどのGLP-1療法が効かない患者にも効果がある可能性があると、月曜日に発表された。
血糖値はイコバメニブによる治療を中止して9ヵ月後も低いままであり、インスリンを産生する細胞の回復に役立つ可能性が示唆された。
バイオメア社によれば、1年間にわたる中間段階の試験において、ノボ社のオゼンピックで効果が見られなかった2型糖尿病患者も、12週間の治療で顕著な改善が見られたとのことである。
イコバメニブはこのような患者の血糖値をプラセボ投与群と比較して平均1.3%低下させた。試験集団全体では1.8%の減少であった。
イコバメニブはメニンと呼ばれるタンパク質を部分的に阻害することにより作用し、2型糖尿病患者の自然なインスリン産生を回復させる可能性がある。
この薬剤は、体内でインスリンが十分に作られない人々、つまり通常治療が困難なグループにおいて特に有効であった。
2024年、米国食品医薬品局はバイオメア・フュージョン社によるイコバメニブの臨床試験を保留した。
この保留は、バイオメアが安全性の懸念に対処するために試験プロトコルを修正した後、3ヵ月後の2024年9月に解除された。
同社は月曜日、2025年第4四半期に、インスリン欠乏症患者を対象とした試験とGLP-1療法に反応しない患者を対象とした試験の2つの中期試験を開始する予定であると発表した。
同社の株価は、株式公開を発表した後、それまでの上昇を戻し、不安定な取引で5.2%下落した。