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〔GRAPHIC〕世界株式ファンドに資金流入、米利下げ観測で11カ月ぶり高水準

ロイターOct 6, 2025 3:27 AM

- 10月1日までの1週間は、グローバル株式ファンドに大量の資金が流入した。米国のインフレ統計が市場予想の範囲内だったことや民間雇用統計が予想を下回ったことで、連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が再燃した。

LSEGリッパーのデータによると、純流入額は491億9000万ドルと、昨年11月13日以来の大きさとなった。

  地域別では、米国株ファンドへの資金流入が364億1000万ドルと、約11カ月ぶりの高水準となった。欧州株ファンドには73億6000万ドル、アジア株ファンドにも39億4000万ドルが流入した。

業種別ファンドには、少なくとも2022年1月以降で最大となる115億6000万ドルが流入。ハイテクと金融セクターがそれぞれ41億5000万ドル、34億3000万ドルと、流入をけん引した。

米調査会社ネッド・デイビス・リサーチは2日、株式への配分比率を55%から60%に引き上げ、オーバーウエートとした。キャッシュの比率は10%から5%に引き下げた。季節要因や企業業績の改善、インフレ圧力の緩和が背景。

一方、グローバル債券ファンドは24週連続で資金が流入したが、流入額は60億0600万ドルと14週ぶりの低水準となった。

ユーロ建て債券ファンドに73億7000万ドル、高利回り債ファンドに24億1000万ドルの資金が流入した。

一方、短期債ファンドは85億2000万ドルの流出。13週連続の流入が途絶えた。

マネー・マーケット・ファンド(MMF)には88億4000万ドルが流入し、3週ぶりの純流入となった。

商品関連では、金・貴金属ファンドに6週連続で資金が流入。純流入額は46億6000万ドルとなった。

新興国市場はまちまち。株式ファンドは11週ぶりに純流出となった。流出額は2億3900万ドル。債券ファンドは3億7300万ドルの純流入を記録した。

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