[ソウル 10月2日 ロイター] - 韓国のサムスン電子005930.KSの株価は4.7%、SKハイニックス000660.KSは12%、木曜日に急騰した。これは、チャットGPTメーカーの大規模なStargate人工知能データセンター・プロジェクトをサポートするためのオープンAIとの契約((link))が後押しした。
水曜日遅くに発表されたこの提携により、サムスン株は4年以上ぶりの高値、SKハイニックス株は史上最高値を更新し、両社の時価総額は合計で370億ドル増加した。
また、ベンチマークであるKOSPI指数.KS11も3%以上上昇し、過去最高を記録した。
KB証券のアナリスト、ジェフ・キム氏はメモの中で、「高帯域幅メモリー(HBM) チップ価格が競争激化で来年下落する懸念があったが、戦略的提携によってそのような懸念は容易に解消されるだろう」と述べ、このプロジェクトによる需要の急増を期待している。
「スターゲートはトランプ大統領が主導する重要プロジェクトであるため、今回の提携が韓国の対米貿易交渉に好影響を与える可能性もある」とキム氏は述べた。
ドナルド・トランプ大統領の5000億ドル規模のスターゲイト(Stargate) (link)、米国にAIインフラを構築する民間主導のプロジェクトに参加するオープンAIは水曜日、半導体調達で2つのチップメーカーと手を組み、韓国型のスターゲイトである韓国内の2つのデータセンター建設に取り組むことで合意した。
初期容量20メガワットの新しいデータセンターによって、ソウルはアジアにおけるAIのハブになることを望んでおり、オープンAIはチャットGPTの有料ユーザー数が米国に次いで2番目に多い国での地位を固めようとしている。
サムスン電子の系列会社であるサムスンSDI006400.KS、サムスンC&T028260.KS、サムスンSDS018260.KSも米国企業との提携で急伸した。
世界的なAIブームが半導体の旺盛な需要を牽引しており、米国の関税による打撃にもかかわらず、韓国の9月の輸出 (link) は14ヶ月ぶりの速いペースで上昇し、市場の予想を吹き飛ばしている。
韓国は、7月にトランプ大統領と合意した予備的な貿易協定((link))を10月下旬までに正式に成立させ、3500億ドルの対米投資と引き換えに韓国からの輸入品に対する米国の関税を引き下げたい考えだ。
しかし、外国為替への影響や投資パッケージの構造に対するソウルの懸念から、その後の交渉は停滞している。