[ 10月1日 ロイター] - コルテバCTVA.Nは22日、戦略的焦点を絞り、株主還元を強化するため、種子事業と農薬事業を別々の上場会社に分離すると発表した。
コルテバ社は、この分離により、各社が特定の資本配分戦略を設定し、市場の変化に迅速に対応し、独立して成長機会を追求できるようになると述べた。
「種子市場と作物保護市場は進化しており、その結果、両社にとっての今後のチャンスは分岐している。
このニュースを受けて、コルテバ社の株価はプレマーケット取引で1%近く上昇した。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は9月12日、コルテバ社の分割計画を最初に報じたが、それ以来同社株は、分割によって 経営が混乱 し( (link) )、価値の希薄化が生じるとの 懸念から9%下落した。
コルテバの 種子事業は、昨年の売上高169億ドルのうち約57%を占め、残りは除草剤、殺菌剤、殺虫剤、種子処理剤などを生産する作物保護事業である。
同社自体は、化学コングロマリットであるダウ・デュポンが2019年に3つの事業体に分割された後に設立された。それ以来、同社の株価は133%以上上昇し、現在では459億3000万ドルの時価を誇っている。
この農薬会社は、 クラフト・ハインツKHC.O、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーWBD.O、デュポン
コルテバの分社化は、6年間にわたるコスト削減、ポートフォリオの簡素化、新技術への投資により、両セグメントでの地位を強化したことを受けたものである。
同社は、2026年後半にスピンオフが完了すると見込んでいる。
分割後、マグロ最高経営責任者(CEO )は種子事業を担う分社会社の最高経営責任者に就任する。コルテバ会長のグレッグ・ペイジは、作物保護部門を運営する既存会社の役職に留まる。