[ 10月1日 ロイター] - フェルミは水曜日、IPOで6億8,250万ドルを調達し、ナスダック市場にデビューする予定である。
開発段階の企業が株式公開することはこれまでもあったが、設立から1年未満で収益を上げていない企業が100億ドル以上の評価額でIPOを目指すのは異例だ。
"It(フェルミのIPO) は、今AIインフラで起きているゴールドラッシュを物語っている。と、IPOに特化したリサーチとETFを提供するルネッサンス・キャピタルのシニア・ストラテジスト、マット・ケネディは言う。
(link) テキサス州アマリロを拠点とするフェルミは、18~22ドルで売り出した後、 (link)、3,250万株を21ドルで売り出した。
2025年1月に設立されたフェルミは、30億ドルの評価額で転換社債を発行したわずか数ヵ月後のIPOで125億ドルの評価額を確保した。
「マージャーマーケットの米州株式資本市場共同責任者トロイ・フーパー氏は、「AI主導のインフラに対する需要、そしてそれを独自の近代的な電源と組み合わせるというフェルミの計画は、投資家の興味をそそるものだ。「同社の政治的なつながりは、もうひとつの追い風と見られている。
元テキサス州知事で米エネルギー長官のリック・ペリーが共同設立したフェルミは、大胆な野望を抱いている。同社は、原子力、天然ガス、ソーラーを動力源とする世界最大のエネルギー・データ複合施設((link))の建設を目指している。
建設すれば、彼らはやってくる
フェルミの主力プロジェクトであるプロジェクト・マタドールは、2026年末までに1.1ギガワットの電力を供給し、規模が大きくなれば最大11ギガワットを供給する見込みだ。米エネルギー省によれば、1ギガワットはフーバーダムの全発電容量のおよそ半分にあたる。
先月、フェルミは最初のテナントと20年契約の拘束力のない合意書を交わした。それでも、2027年まではテナントからの収入は見込めない。
フェルミを購入する投資家は、"造れば来る "という考え方を持つ必要がある」とケネディは言う。
アナリストによれば、市場の熱狂を持続させるには実行がカギとなり、投資家は締結済みの契約や野心的な建設工事の進捗状況を綿密にチェックすることが予想されるという。
フーパーによれば、上場の成功は、他の長期的で資本集約的なAIインフラ投資への道を開く可能性があるという。
とはいえ、警戒感も根強い。
「ドットコム時代や最近のSPACブームにおける多くの収益前IPOは、誇大広告に応えることができず、失敗に終わっている。