
Alexander Hübner
[ミュンヘン 9月29日 ロイター] - ドイツの義肢装具メーカー、オットーボック社は、10月9日に予定している新規株式公開((IPO))により、最大49億ドルの市場評価を見込んでいる。
世界最大の義肢メーカーであるオットーボック社は、1,235万株を1株あたり62~66ユーロの価格で売り出し、公募期間は火曜日から10月7日までと発表した。
この場合、同グループの価値は40億~42億ユーロとなり、(47億~49億ドル)、ネーダー一族が所有する同社にとっては7億6,600万~8億800万ユーロの資金調達となる。
オットーボック社は1億ユーロを受け取り、残りは引き続き80%以上の株式を保有するネーダー家に支払われる。
同社は10月9日にフランクフルト証券取引所に上場する予定で、ハンブルクを拠点とする大富豪クラウス・ミヒャエル・クーネ氏と、米国の資産運用会社キャピタル・グループが運営するファンドが中心的な投資家として名を連ねているという。
8月、オットーボック社は、製品発売と買収に助けられ、8億100万ユーロの売上高に対し、調整後の上半期の中核利益は30%増の1億8,000万ユーロとなったと報告した。
ロシアのウクライナ侵攻後の金融市場の混乱により、オットーボック社の株式公開計画は2022年に保留された((link))。
計画されているIPOは、フランクフルト取引所の厳しく規制されたプライム・スタンダード・セグメントにおける今年最初の新規発行となる。
医療技術メーカーのブレインラボ(Brainlab) (link) と自動車部品小売のオートドック(Autodoc) (link) は最初の試みで失敗した。
創業者オットー・ボックの孫であるハンス・ゲオルク・ネーダーは、以前からグループを外部投資家に開放することを検討しており、2017年にスウェーデンの投資家EQTに20%の株式を売却し、後の段階での株式上場の可能性を前段階としていた。
しかしEQTは昨年、株式を一族に売却した。
(1ドル=0.8529ユーロ)