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[1日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXが非開示で新規株式公開(IPO)申請を行ったことが1日、関係筋の話で分かった。IPO時の企業価値は1兆7500億ドルを超える可能性があり、史上最大規模の株式上場になるとみられている。
スペースXは同じくマスク氏が率いる人工知能(AI)開発企業xAIと合併しており、合併時の企業価値はスペースXが1兆ドル、xAIが2500億ドルだった。xAIは対話型AI「Grok(グロック)」を手がけている。
関係筋によると、スペースXは21日にアナリスト向け説明会を開催し、23日にテネシー州メンフィスにあるxAIのデータセンターの視察を希望者を対象に実施。その後、5月4日に銀行各社と財務モデルについて協議するオンライン会合を開く。
ルネッサンス・キャピタルのデータ・指数アソシエイト、アンジェロ・ボチャニス氏は「(マスク氏率いる電気自動車大手)テスラと同様、スペースXの企業価値も、投資家がマスク氏のビジョンをどれだけ信じているかによって大きく変動する可能性がある」とした上で「今のところ、投資家はスペースXに対するあらゆるエクスポージャーを求めているようだ」と語った。
フューチャラム・エクイティーズのチーフ市場ストラテジスト、シェイ・ボロアー氏は、1兆7500億ドルの価値の大部分が衛星通信事業スターリンクに基づいていると指摘。「スターリンクはこの評価額を正当化できる唯一の理由だ」とし、同事業が「継続的な収益エンジン」になると述べた。
スペースXからコメントは得られていない。
同社はIPOで500億ドル超の調達を目指す可能性があり、そうなればサウジアラビアの国有石油企業サウジアラムコによる2019年の上場を大きく上回る規模となる。
対話型AI「チャットGPT」手がけるオープンAIやライバルのアンソロピックなども大規模IPOを検討しているとされる。