
Amy-Jo Crowley Milana Vinn
[19日 ロイター] - 関係者によると、米動画配信サービス大手ネットフリックスNFLX.Oは潤沢な資金を持つため、米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーWBD.O買収で競合する米パラマウント・スカイダンスPSKY.Oが買収提示額を引き上げた場合、同社も提示額を引き上げる可能性がある。
ワーナー・ブラザースは3月20日にネットフリックスの提案に関する株主投票を実施する。同社はネットフリックスによる買収を優先させる方針だが、パラマウントの上積み提案も見極めるため、2月23日までの交渉期間を設定している。nL6N3ZD0PK
ネットフリックスはワーナー・ブラザーズのスタジオ事業とストリーミング事業に対し、1株当たり27.75ドル(総額827億ドル)を提示。一方、パラマウントはCNNやHGTVなどのテレビ資産を擁するディスカバリー・グローバルを含む全社買収で、1株当たり30ドル(総額1084億ドル)を提案している。
ネットフリックスとワーナー・ブラザースはコメントを控えた。
関係者によれば、ネットフリックスは昨年末時点で現金及び現金同等物を約90億3000万ドル保有しており、この豊富な資金が買収価格を引き上げる余地を与えている。
ハーグリーブス・ランズダウンの上級株式アナリスト、マット・ブリッツマン氏は「ネットフリックスが主導権を握っているように見えるが、状況は急速に変化しうる」と指摘。価格が決定要因となる可能性が高いとし、パラマウントが提示する改良案に対しネットフリックスが対抗すると予想した。その上で「最終的には、ネットフリックスが手放すネットワーク事業に取締役会と株主がどれほどの価値を見出すかが決め手となるだろう」と語った。