
Abigail Summerville
[ 11月17日 ロイター] - ピンクベリーやコールド・ストーン・クリーマリーなどのレストラン・チェーンを経営するカナダのMTYフード・グループMTY.TOは、売却を検討するためにトロント・ドミニオン・バンクを雇った。
詳細
モントリオールに本社を置く同社は、ウェッツェルズ・プレッツェル、パパ・マーフィーズ、タコタイムなど80以上のレストラン・チェーンを北米および海外で運営またはフランチャイズ展開している。
店舗数は7,061で、うち256店舗は直営、残りはフランチャイズ。
MTYは、市場の噂や憶測についてはコメントしないと述べた。TDバンクはコメントの要請に即座に応じなかった。
数字
MTYの市場価値は約5億5,000万ドル。
どのような取引であっても、その市場価値にはプレミアムがつくだろう、と情報筋は語った。
MTYの株価は、今年に入ってから4分の1近く下落している。
8月31日に終了した第3四半期、MTYの売上高は前年同期比約1%増の2億9700万ドルだったが、所有者に帰属する純利益は約20%減の2790万ドル(希薄化後1株当たり1.22ドル)だった。
背景
MTYのスタンレー・マー会長は、1979年にわずか1店舗のレストランで同社を設立した。
ロンドン証券取引所グループのデータによると、同氏は2004年から2018年までCEOを務め、13.9%の株式を保有する筆頭株主である。
プライベート・エクイティ企業は近年、安定したロイヤリティ収入に魅力を感じ、フランチャイズ・レストラン・チェーンの大きな買い手となっている。
資金繰りに苦しむ消費者が外食を控える中、クイックサービス・レストラン業界は弱体化している。