
Matt Tracy
[ワシントン 11月13日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズ・レーティングスは、世界的なフットウェア・アパレル小売業者であるナイキNKE.Nのいくつかの債務格付けを引き下げた。
水曜日にナイキの無担保優先債務を1ノッチ格下げした際、ムーディーズのアナリストは、同機関の決定における他の要因の中で、関税の上昇によるコスト圧力 (link) を挙げている。
格付け会社は同時に、ナイキの依然として高い格付けの見通しをネガティブから安定的に変更した。
ナイキは最近、オンやホカといった新しいブランドがスポーツウェアの巨大企業の市場シェアを削っているため、業績が低迷している (link)。
ムーディーズによると、同社の2025年度の売上高は10%減少し、税引前利益は42%減少した。同社は、ライフスタイルに特化したフランチャイズにおける余剰製品を一掃する一方で、 (link)、製品ラインナップを刷新した、とムーディーズのアナリストは指摘している。
ムーディーズは、関税の影響に加え、ナイキの慎重な裁量支出、新旧のライバル企業との市場競争の激化により、ナイキの利益率は時間の経過とともに回復するものの、徐々に回復すると予想している。
ムーディーズの水曜レポート (link) は、これらの要因やその他の要因によって「(ナイキの) 過去の信用プロフィールに比べて、キャッシュフローが減少し、レバレッジが高くなる」と指摘している。
ナイキのキャッシュフロー創出は、「資本支出の増加と、過去数年にわたり増加してきた多額の配当により、引き続き制約を受けるだろう」と報告書は付け加えた。
アナリストは、ナイキの調整後有利子負債/EBITDAは2026年度に2.5倍まで上昇し、2027年度には1倍台半ばまで低下すると予測している。