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EXCLUSIVE-オープンAI、IPOを準備 評価額最大1兆ドルも=関係筋

ロイターOct 30, 2025 1:00 AM

Echo Wang Kenrick Cai Deepa Seetharaman Krystal Hu

- 対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を手がける米オープンAIは、新規株式公開(IPO)の準備を進めており、企業価値が最大約1兆ドルと評価される可能性があると、関係者3人が明らかにした。

史上最大級のIPOとなり、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が野心的な計画を実現するために、はるかに大規模な資金にアクセスできるようになる可能性がある。

関係者によると、オープンAIは早ければ2026年後半にも証券規制当局への申請を行うことを検討している。また、予備的な協議では最低600億ドルの資金調達を検討しており、おそらくそれ以上の規模になるという。

ただ、協議は初期段階で、調達額や時期を含む計画は事業の成長や市場の状況に応じて変更される可能性があるという。

関係者によると、サラ・フライア最高財務責任者(CFO)は27年の上場を目指していると一部の関係者に話しているが、一部ではそれより早い26年終盤になるとの見方もある。

オープンAIの広報は「IPOは当社が重点を置いていることではないため、日程の設定は不可能だ」とし、「持続可能な事業を構築し、汎用人工知能(AGI)の恩恵を全ての人に届けられるよう使命を推進している」と述べた。

マイクロソフトMSFT.Oへの依存度を下げる組織再編が完了した今、IPOに向けた準備は公開市場からの資金調達を急ぐ姿勢を示している。オープンAIの考えに詳しい関係者は、IPOを実施すればより効率的な資金調達や大規模な買収が可能になり、AIインフラに数兆ドルを投じるアルトマン氏の計画に向けた資金調達を後押しすると述べた。

関係者によると、売上高の年間ランレートが今年末までに約200億ドルに達すると予想される中、同社内では損失も増加しているという。

アルトマン氏は28日、IPOの可能性について「今後必要になる資金を考慮すると、当社にとって最も可能性の高い道と言っていいだろう」と述べた。

IPOが成功すれば、ソフトバンクやスライブ・キャピタル、MGXなど投資家に大きな恩恵をもたらす見通しだ。

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