[4日 ロイター] - 中国のアリババ9988.HK、字節跳動(バイトダンス)、テンセント0700.HKなどテック大手が、米半導体大手エヌビディアNVDA.Oの人工知能(AI)半導体への強い関心を維持していることが、関係者の話で分かった。
半導体の国産化を目指す中国政府は、エヌビディア製品の購入を控えるよう強く求めているが、国産品は供給が限られ、性能もエヌビディア製品に劣るという。
テック大手は、エヌビディアが7月に対中輸出許可を得た「H20」の発注処理状況に注目。また、エヌビディアが開発中の「B30A」の行方も注視している。
B30Aは、米政府が対中輸出を許可した場合、H20の約2倍の価格になるとみられる。H20は現在、1万─1万2000ドルで販売されている。
中国のテック大手は、B30Aの想定価格を好条件だと認識。B30Aの性能はH20の最大6倍になるという。
関係筋が先月明らかにしたところによると、中国当局はテンセントやバイトダンスなどの企業を呼び出し、H20購入の理由を説明させ、情報リスクへの懸念を表明した。
ただ、エヌビディア製品の購入中止は命じていない。