tradingkey.logo

EXCLUSIVE-米規制当局、銀行検査方針転換 気候・多様性監督を縮小=関係筋

ロイターSep 2, 2025 10:30 AM

Nupur Anand Lananh Nguyen

- 米国の規制当局である通貨監督庁(OCC)、連邦準備理事会(FRB)、消費者金融保護局(CFPB)がここ数カ月の間に、一部の銀行の検査を延期・縮小・中止していることが業界幹部らの話で明らかになった。銀行に対する懲戒通知の発出も減っているという。

こうした新たなアプローチは主に風評リスク、気候変動リスク、多様性と包摂性といった銀行業務の「中核ではない問題」に適用されている。トランプ政権下での規制緩和が進んでいることが浮き彫りになった。

関係者によると監督当局は検査の範囲を絞り込んでおり、具体的には検査開始時に評価対象をより明確な表現で示し、検査規則の運用もより厳密にしている。このやり方は重要な銀行業務の問題に関連する一部の検査にも適用されているという。

さらに監督当局は銀行に問題解決を求める際の手法についてもより柔軟なアプローチを取っている。

当局は長年、正式な懲戒処分書を発出し、銀行に対して問題への早急な対処を命じてきた。一方で銀行側は、こうした通知は件数や文面の面で過度に攻撃的な場合が多いと不満を示してきた。

関係者によると、監督当局はこうした公式通知を減らし、銀行に問題是正を促すことを目的とした非公式な対話を重視しつつある。

業界関係者らは今回の変更について、金融機関の安全性と健全性を測る主要な財務指標に監督を集中させるという、トランプ政権下の規制当局の取り組みの一環との見方を示した。ただ、一部のケースでは、レイオフや政府の採用凍結による人員不足のため規制当局が検査を縮小せざるを得なかったと指摘した。

OCCはロイターへの声明で、「OCCは法令による使命に沿って、銀行が経済成長を支えることができるリスク許容度を反映しているかを確認するため、監督方法を見直している」と述べた。銀行の規模、複雑さ、ビジネスモデル、リスクプロファイルに応じて監督を調整し「重大な金融リスクに焦点を当てている」と説明した。

FRBの報道官はコメントを控えた。CFPBの報道官はコメント要請に応じなかった。

免責事項:本サイトで提供する情報は教育・情報提供を目的としたものであり、金融・投資アドバイスとして解釈されるべきではありません。

関連記事

Tradingkey
tradingkey.logo
tradingkey.logo
当社が提供する日中データはRefinitivより配信されており、同社の利用規約が適用されます。終値データ(過去・現在)についてもRefinitivより提供されています。全ての相場情報は現地取引所時間で表示されます。米国株式のリアルタイム最終取引価格はNasdaqを通じて報告された取引のみを反映しています。日中データは最低15分遅れ、または各取引所の要件に準じて遅延配信されます。
* 当コンテンツ(分析資料・取引戦略等)は第三者プロバイダーであるTrading Centralより提供されており、記載の見解は分析官の独立した評価及び判断に基づくものです。投資家個々の投資目的や財務状況は考慮されておりません。
リスク告知:当社ウェブサイト及びモバイルアプリは特定の投資商品に関する一般的な情報のみを提供しており、Finsightsは金融アドバイスや投資商品の推奨を行うものではありません。本情報の提供をもってFinsightsが投資助言を行っていると解釈されることはありません。
投資商品には元本割れを含む重大なリスクが伴い、全ての投資家に適するものではありません。なお、過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。
Finsightsは、第三者広告主または提携先が当社ウェブサイト・モバイルアプリ上に広告を掲載することを許可する場合があり、これら広告主から広告への反応に基づく報酬を受けることがあります。
© 著作権: FINSIGHTS MEDIA PTE. LTD. 無断複写・転載を禁じます。
KeyAI