[ニューデリー 7月17日 ロイター] - 先月墜落したエア・インディア便の2人のパイロットの会話を録音したコックピット録音((link))から、機長がボーイングBA.N787ジェット機のエンジンへの燃料の流れを切ったことがわかった、とウォール・ストリート・ジャーナルが水曜日に報じた。
以下は、エンジン燃料スイッチに関するいくつかの事実、航空機におけるその機能、そしてエア・インディア便におけるその動きである。
燃料スイッチとは?
飛行機のエンジンへの燃料流入を調整するスイッチである。パイロットが地上でエンジンを始動させたり停止させたり、飛行中にエンジンが故障した場合に手動でエンジンを停止させたり再始動させたりするために使用する。
航空専門家によれば、パイロットが誤ってエンジンに給油する燃料スイッチを動かすことはできないだろうという。しかし、動かせば即座にエンジン出力を遮断することになる。
米国の航空安全専門家ジョン・コックスによれば、燃料カットオフスイッチとそのスイッチによって制御される燃料バルブには独立した電源システムと配線があるという。
燃料スイッチはどこにあるのか?
GEGE.Nエンジン2基を搭載したエア・インディアの場合、787の2つの燃料コントロールスイッチはスラストレバーの下にある。
スイッチはスプリングで固定されています。ランからカットオフに切り替えるには、パイロットはまずスイッチを引き上げてから、ランからカットオフ、またはその逆に動かす必要がある。
CUTOFF」と「RUN」の2つのモードがある。
エア・インディアの致命的なフライトで何が起きたのか?
フライトレコーダー((link))によると、離陸の数秒後、両エンジンのスイッチが1秒の時間差で次々と「RUN」から「CUTOFF」に移行した。その結果、エンジンは出力を失い始めた。
コックピットのボイスレコーダーから、一方のパイロットがもう一方のパイロットに「なぜ燃料を切ったのか」と尋ねているのが聞こえた。「もう一人のパイロットは、そんなことはしていないと答えた」と報告書は述べている。
報告書では、どの発言が機長によるもので、どの発言が副操縦士によるものかは特定されていない。
しかし、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙が水曜日に報じたところによると、副操縦士は機長に対し、滑走路を離陸した数秒後に燃料スイッチを「CUTOFF」に動かした理由を尋ねたという。
予備報告書によると、その数秒後、スイッチは「RUN」に戻っていた。墜落現場では両方の燃料コントロールスイッチが「RUN」の位置で発見されたという。
航空機が飛行中に燃料コントロールスイッチが「CUTOFF」から「RUN」に動かされると、各エンジンの制御システムは自動的に点火と燃料導入の再点火と推力回復シーケンスを管理する、と報告書は述べている。
「まともなパイロットであれば、飛行中にこれらのスイッチをオフにすることはない」と、米国の航空安全専門家ジョン・ナンスは述べた。