Mateusz Rabiega
[ 8月25日 ロイター] -
米ソフトドリンク大手のキューリグ・ドクター・ペッパー
この取引は月曜日に発表され、金曜日のJDEピートの終値に対して20%のプレミアムがついている。オランダの会社はアムステルダム証券取引所から上場廃止となるため、合併した会社のコーヒー事業とその他の飲料事業を2つの別々の米国上場会社に分割することを提案している。
世界的な貿易戦争が消費財セクターの企業行動を激化させる中、この取引は年間4億ドルのコスト削減を目指しており、新会社はコーヒー生産国や他の貿易ライバルに対する米国の関税上昇に対してより有利に立ち回ることができる。
「新しいコーヒーの事業体は、ネスレのコーヒー事業とほぼ同じ規模になる。両社はそれぞれ、世界のCPG(()コーヒー・紅茶消費者向けパッケージ商品())コーヒー市場で約20%の市場シェアを持つことになる」とINGのアナリスト、マキシム・ストラナートはロイターに語った。
(link) この取引は、主要生産国であるブラジルとベトナムの干ばつや、ドナルド・トランプ米大統領が ブラジルからの輸入 豆に 50%の関税 ( (link) )を課すことを決定したことを受け、世界のコーヒー価格が記録的な高値となる中で行われた 。
「2つのコーヒー事業を統合することは理にかなっており、JDEピートの事業の大部分が持つヨーロッパ中心でコモディティ化した性質を軽減し、キューリグに国際的なエクスポージャーを与える」と、ケプラー・シュブルーのジョン・コックスは述べた。
クローズ後の分離
月曜日に発表された取引は、キューリグ・グリーン・マウンテンとドクター・ペッパー・スナップルを統合してキューリグ・ドクター・ペッパーを設立した2018年の合併を一部覆すもので、投資家は多様な製品の束ではなく、単一のセグメントに集中できるようになる。
ビバレッジ社、グローバル・コーヒー社と呼ばれる新会社は、それぞれキューリグのコーファーCEOとスダーンシュ・プリヤダルシCFOが率いる。
キューリグ社によると、グローバル・コーヒー社は年間売上高合計約160億ドルで、世界の4,000億ドル規模のコーヒー市場から利益を得るのに有利な立場にあり、一方、ビバレッジ社は年間売上高110億ドル以上で、北米の3,000億ドル規模のリフレッシュメント飲料市場に注力する。
一方、フランクフルト上場のキューリグ・ドクター・ペッパーDP5.Fは1057GMT時点で1.3%下落した。
LSEGのデータによると、Jacobs、L'Or、Tassimo、Douwe Egbertsなどのブランドを持つJDE Peet'sは、金曜日の市場終値で127億6000万ユーロと評価された。
一方、オランダのコーヒーメーカーの株価は、安定した収益と株主報酬へのシフトに支えられ、ほぼ倍増した。
LSEGのデータによると、JDE Peet'sは、キューリグ・ドクター・ペッパーの少数株主でもあるドイツのJABが過半数の株式を保有している。
(1ドル=0.8544ユーロ)