Svea Herbst-Bayliss
[ニューヨーク 8月19日 ロイター] - ヘッジファンドのトムス・キャピタル・インベストメント・マネジメントが、CSXCSX.Oの株式を購入した後、取締役会との面談を要求していることが分かった。
ベン・パスが経営するトムス・キャピタルは、第2四半期にこの鉄道に投資し、6月30日現在でCSXの普通株を560万株保有している。
同社が何を望んでいるかは不明だが、パスはU.S.スチール (link) やバンドエイドとタイレノールのメーカー、ケンビュー KVUE.Nなどの企業で合併 (link) を推進してきた過去がある。
この ヘッジファンドは、先月ユニオン・パシフィックUNP.Nとノーフォーク・サザンNSC.Nが取引に合意した後、新たな鉄道合併が行われるのではないかとの憶測((link))が広がっている時に投資し、同社に接触している((link))。
一部のアクティビスト投資家とは異なり、トムス・キャピタルは、公の場で騒々しいキャンペーンを展開するよりも、脚光を浴びることなく、陰に隠れて改革を推し進めることを好む。
トムス・キャピタルの代理人はコメントを控えた。CSXは、コメントの要請にはすぐに応じなかった。
CSXはアクティビスト投資家にとって見慣れた存在であり、以前はマントル・リッジ(Mantle Ridge) (link)、その創設者であるポール・ヒラル(Paul Hilal)は現在CSXの取締役を務めている。
第2四半期にCSXに投資したのはトムスだけではない。 アンコラ・ホールディングス (link) もまた、足場の固い投資を行い、さらなる購入を検討していると、同社の取引パターンに詳しい人物が語った。
アンコーラの広報担当者はコメントを控えた。
アンコーラ社は、過去に変革を推し進めた経緯があり、昨年ライバル鉄道会社ノーフォーク・サザン社で取締役会の議席を獲得した (link)。
CSXの将来についての憶測は、ライバル鉄道ユニオン・パシフィックが7月に715億ドルでノーフォーク・サザンを買収することを決定したことを受けて、より鮮明になっている。この買収については、米国表面運輸委員会(U.S. Surface Transportation Board)の承認((link))が必要である。
投資家は、CSXは今すぐ独自のパートナーを見つける必要があるとし、バークシャー・ハサウェイ傘下のBRKa.N BNSFレイルウェイなどとの 交渉の可能性を提起している。