[ 8月11日 ロイター] - バリック・マイニングABX.TOは月曜日、金価格の高騰が生産量の減少を相殺し、第2四半期の利益がアナリスト予想を上回った。
貴金属XAU=の価格は、ドナルド・トランプ米大統領の関税計画に対する不透明感や、インフレを煽り経済成長を減速させかねない地政学的懸念から、金の安全資産としての魅力が高まり、過去数四半期に渡って常に過去最高値を更新してきた。
第2四半期の金価格の平均は1オンスあたり3,220.58ドルで、前四半期より12%以上高く、前年同期の水準を40%近く上回った。
バリックによると、報告された四半期の平均実現金価格は、前年のオンスあたり2,344ドルから3,295ドルに上昇した。
しかし、生産量は前年同期の94万8000オンスから79万7000オンスに減少した。
同社の株価は、月曜日の金価格の1%以上の下落に見舞われ、他の鉱山会社の株価も下落したため、市場前の取引で4%近く下落した。GOL/
(link) バリックによると、 マリの軍事政権が 2ヶ月間 輸出をブロックした ため、1月中旬に (link) 、同社の重役の一部を拘束し、3トンの地金を押収した。また、この 紛争を解決するため、世界銀行で仲裁 ( (link) )を 開始した 。
6月には、マリのルーロ=グンコト金鉱団地(Loulo-Gounkoto gold complex)が、 税金と所有権をめぐる紛争を大きくエスカレートさせる形で、裁判所によって国家管理 下に置かれた ( (link) )。
掘削や他の採掘活動はまだ始まっていないが、情報筋によると、鉱石ストックを金に加工する工場の操業は7月7日に再開された。
2025年について、バリックは引き続き315万オンスから350万オンスの間の金総生産量を見込んでいる。
同社は、2月に発表した自社株買いプログラムに基づき、当四半期中に1,350万株を買い戻したと発表した。
LSEGがまとめたデータによると、調整後の第2四半期の1株当たり利益は、アナリストの平均予想45セントに対し 47セントだった。