Marwa Rashad America Hernandez
[ロンドン/パリ 8月6日 ロイター] - トタル・エナジーズTTEF.PAは、米国のデベロッパーであるネクストディケイドNEXT.Oがテキサス州に建設中の第5液化天然ガス・リオグランデ輸出施設に投資することも、その生産物からLNGを購入することもしないことを決定した。
フランスのエネルギー大手は、世界的なLNG戦略を見直すため、より低コストのプロジェクトを優先しているという。
この決定は、世界トップ3のLNG輸出会社のひとつであり、米国産LNGの最大の買い手であるトタルエナジー社にとって、転換を意味する。同社は、200億ドル規模のモザンビークLNGプロジェクトの建設再開と、カナダ、カタールなどでの取引によるポートフォリオの拡大に注力している。
TotalEnergies はコメントを控えた。
ネクストディケイドは、 (link)、トレイン5に関する最終投資決定を9月中旬に行うことを目標としており、同プロジェクトを支援するため、LNG供給契約に基づいて年間250万トンの追加契約に取り組んでいると述べた。
ネクストディケイド社は、米国の鉄鋼関税による建設コストの上昇、米国のライバルであるベンチャー・グローバル社(Venture Global (link))との厳しい競争、そして2027年以降価格が下落する可能性のある世界的なLNG供給過剰の予測と戦っている。
トタルエナジーズはネクストディケイドに17.5%、リオグランデ・プロジェクトの第1フェーズ(最初の3系列を含む)に16.7%出資している。4月には、第4系列から年間150万トンを購入する20年契約に調印した。
2月のロイター (link) のインタビューで、トタルエナジーズのパトリック・プヤネ最高経営責任者(CEO)は、リオグランデの第5系列を支援することに関心を示した。
しかし7月の決算説明会では、コストの低さを理由に、モザンビーク、カタール、パプアニューギニア、カナダへの将来的な投資を強調した。同氏は、第5列車のマーケティングはネクストディケイドの責任であると指摘した。
また、米国の鉄鋼関税により、リオグランデLNGのプロジェクトコストは10%未満ではあるが上昇したと述べた。