Makiko Yamazaki Tamiyuki Kihara
[東京 3月9日 ロイター] - 東京とワシントンは、日本が計画している5500億ドルの投資パッケージの一環として、ジャパンディスプレイ6740.Tと共同で米国にディスプレイ工場を建設することを検討している、とこの問題に詳しい2人の関係者が月曜日に語った。
この計画は、熾烈な価格競争によってほとんどの日本メーカーが市場から退場している今、軍事システムに使用されるディスプレイ技術を中国に依存することへのワシントンの懸念の中、米国のディスプレイ製造を強化することを目的としている。
ジャパンディスプレイはコメントを控えた。ジャパンディスプレイの株価は月曜日に80%急騰し、長い間赤字だった同社の評価額は1900億円(12億ドル) となった。
このニュースは日経アジアが最初に報じたもので、 (link)、プロジェクトはおよそ130億ドル規模になる見込みだという。
このディスプレイ・プロジェクトは、日米間で検討されているいくつかの案件のひとつであると、情報筋の一人は語った。
ロイターは (link)、日米双方は、東京が米国の関税協定で約束した投資約束の一部である、ウェスチングハウスが関与する原子力発電プロジェクトを第2ラウンドの取引に含めようとしていると報じている。
ジャパンディスプレイは、ソニーグループ 6758.T、東芝、日立 6501.T のディスプレイ部門が政府支援を受けて合併し、2012年に設立された。かつては、液晶ディスプレイ(LCD)パネルで世界トップクラスのベンダーであり、アップル AAPL.O のiPhoneの主要スクリーンサプライヤー (link) であった。
しかし、アップルの有機発光ディスプレイ(OLED)へのシフトと中国勢との価格競争により、ジャパンディスプレイは10年以上赤字に苦しんでいる。
同社は国内工場を統廃合して車載用ディスプレイにリソースを集中させ、アップル・ウォッチ用の有機ELパネル生産 (link) を終了しようとしている。
日本政府はジャパンディスプレイに4600億円以上を投資したが、昨年撤退し、投資額の約3分の1を失った。
調査会社カウンターポイントは、中国が引き続き世界のディスプレイ生産能力を独占し、そのシェアは23年の68%から28年には75%に拡大すると予測している。
(ドル=158.6500円)