中国ＡＩ半導体メーカーのメタＸが上場、700％高で取引終える

[上海 １７日 ロイター] - 中国のＡＩ（人工知能）半導体メーカー、沐曦集成電路（メタＸ）688802.SSが上海市場に上場し、公開価格比約７００％高で初日の取引を終えた。中国政府がエヌビディアNVDA.Oやアドバンスト・マイクロ・ デバイセズ（ＡＭＤ）AMD.Oなど米大手のＡＩ半導体に対する依存を減らそうとする中、投資家の買いが集まった。

ＡＭＤの元幹部が設立したメタＸは先週の新規株式公開（ＩＰＯ）で約６億ドルを調達。個人投資家の応募倍率は４０００倍を超えた。

数日前にはライバルの摩爾線程（ムーアスレッド）688795.SSも上場初日に４００％高となった。

メタＸの初値は７００元。一時は公開価格１０４．６６元に対して８９５元まで急騰した。終値は６９３％高の８２９．９元。

ただ、トリニティ・シナジー・インベストメンツ（香港）のファンドマネジャー、ユアン・ユーウェイ氏は「メタＸの技術はムーアスレッドに遅れをとっており、ファーウェイやアリババとの厳しい競争に直面している」と指摘。改善の余地はあるとしつつ、「現在の状況では株価は間違いなく『フロス（小さな泡）』だ」と述べた。