
[ 11月12日 ロイター] - AMDAMD.Oの株価は、エヌビディアNVDA.OからAI市場のより大きなスライスを奪うことで、5年以内にデータセンターの年間売上高を1000億ドルに到達させるという野心的な計画((link))を打ち出した翌日、水曜日の市場前取引で5%近く上昇した。
リサ・スー最高経営責任者(CEO)は火曜日、同社のデータセンター・チップの市場は2030年までに1兆ドルに成長する見込みであり、AI主導の成長とソフトウェアの深耕に賭けていると述べた。
強気な目標を掲げるAMDは、次世代チップ「MI400」と2026年に発売予定のラックシステム「Helios」を通じて、AIコンピューティングでNvidiaに挑戦しようとしている。
しかし、NvidiaはAIチップ市場で圧倒的なリードを保っており、市場シェアとエコシステムの優位性ははるかに高いため、AMDの挑戦は苦しい戦いとなる。Nvidiaの株価はプレマーケット取引で約1.5%上昇した。
「モルガン・スタンレーのアナリストは、「AMDの成功は、顧客にとって最も重要などのような指標においても、エヌビディアより優れていることから生まれるだろう。
「これらのパラメータは、スペース、消費電力、コンポーネントの可用性などのボトルネックがすべて作用するため、時間の経過とともに変化する可能性があるが、一般的には、最高のROIが勝利する "winner takes most "市場であると我々は見ている。
今後3年から5年の間に、AMDは事業全体で毎年35%の成長、データセンター事業では60%の成長を見込んでいると、財務責任者のジーン・フー氏は、ニューヨークで開催されたアナリスト・デー(3年ぶり)で述べた。
同社はまた、同じ3年から5年の間に1株当たり20ドルまで利益が増加すると予想している。LSEGの予想では、AMDの2025年の利益は1株当たり2.68ドルとなっている。
アナリストの多くは、この素晴らしい成長目標を歓迎したが、実行リスクや、AIインフラ支出の持続可能性やサプライチェーンの制約に関する懸念について警告を発する者もいた。
AMDの株価は今年約97%上昇し、オープンAIとの契約に調印した10月6日以来16%上昇している。