
Aditya Soni
[11日 ロイター] - ソフトバンクグループ9984.TによるエヌビディアNVDA.Oの全株式売却は株式市場を揺るがし、人工知能(AI)を巡る熱狂がピークに達したのではないかという懸念を高めた。nL4N3WN0JQ
エヌビディアの株価は取引序盤に2%以上下落し、S&P総合500種.SPXの重荷となった。nL6N3WN10Z
複数のアナリストによると、今回の売却はテックに関して最も大胆な投資家の1人である孫正義会長兼社長が、過去3年間で1200%以上の急騰を遂げ、先月にエヌビディアを初の5兆ドル企業に成長させた驚異的な上昇が冷めつつあると見ていることを示唆している。
しかし、そのうちの数人はソフトバンクGのエヌビディア株保有実績は芳しくないと指摘。ソフトバンクGはAIブームが本格化する前の2019年にエヌビディア株を売却し、1000億ドル以上相当の株価上昇を逃し、その後再び同社株を購入したとの見方もある。
キャンターフィッツジェラルドのシニアマネジングディレクター、C・J・ミューズ氏は「タイミングに関しては孫氏のエヌビディア株取引は素晴らしいとは言えない」とし、「単純に資源配分、つまり他の場所に賭けるための資金を探しているように見える」と語った。