
[ 10月31日 ロイター] - チャーチ・アンド・ドワイトCHD.Nは金曜日、洗濯用洗剤やマウスウォッシュなどの必需品に対する旺盛な需要と関税コストの緩和により、第3四半期の予想を上回り、年間売上高と利益の見通しを上方修正した。
ニュージャージーに本社を置く同社の株価は、この決算を受けてプレ・マーケット取引で約4%上昇した。
高インフレの影響で、節約志向の消費者は、自由な買い物よりも日用品を優先するようになり、チャーチ・アンド・ドワイトのような家庭用品メーカーの売上を押し上げている。
同社は、厳しい競争の中で市場シェアを維持するため、新製品の発売やプロモーションの強化に投資してきた。
同業のキンバリー・クラーク (link) KMB.Nやプロクター・アンド・ギャンブル (link) PG.Nも、堅調な需要に牽引され、先ごろ好調な四半期決算を発表した。
チャーチ・アンド・ドワイト社は、2025年の売上高を1.5%増と予想しており、従来の横ばいから2%増になると予測している。調整後の年間利益は、従来の予想の中間値3.47ドルに対し、3.49ドルになると予想した。
オキシクリーンメーカーは、通年の関税コストを、前回予想の3,000万ドルに対し、約2,500万ドルと予想した。
同社は、サプライチェーン戦略と値上げが関税コストの一部対策に役立つと期待している。
第3四半期の国内消費財部門の既存事業売上高は、セラブレス洗口液、ヒーローにきび用製品、トロージャンコンドームなどの需要に牽引され、数量ベースで3.7%増となり、前年同期比2.3%増となった。
海外部門の既存事業売上高は7.7%増加した。
LSEGがまとめたデータによると、チャーチ・アンド・ドワイトの9月30日に終了した四半期の純売上高は15.9億ドルとなり、アナリストの平均予想15.4億ドルを上回った。
四半期調整後の一株当たり利益は81セントで、予想の74セントを上回った。