
Shashwat Chauhan
[ 10月31日 ロイター] - シーゲイトSTX.OやウェスタンデジタルWDC.Oといったデータ・ストレージ企業の株価は、AI関連のインフラを拡大する世界的な競争におけるハードディスク・ドライブへの驚異的な需要に後押しされ、今年に入ってから市場全体を大きくアウトパフォームしている。
シーゲイトとウェスタンデジタルの両銘柄は、人工知能ブームで今年200%以上急騰し、過去最高値付近で取引されている。
ウェスタンデジタルは、 (link)、ウォール街の予想を上回る第2四半期業績を予想し、金曜日の市場前取引で10.5%上昇した。
J.P.モルガンのアナリストはメモの中で、「WDCが5つの大口顧客からCY26までの購入注文を獲得していることは、AI関連の需要が増加の一途をたどる中、顧客がストレージ容量が不足するリスクを避けようとしていることを明確に示している」と述べた。
今週初め、 ライバルのシーゲイト・テクノロジーSTX.Oも第2四半期の収益と利益を (link) 、火曜日遅くに 予想を上回った。同社の株価はその後20%急騰し、金曜日には1.7%上昇した。
シーゲイトとウエスタンデジタルは、 S&P500種株価指数<.SPX>で 今年2番目と3番目に高い上昇率を記録しており、取引プラットフォーム運営会社のロビンフッドHOOD.Oに次ぐ。
2月にウェスタンデジタルから独立した、より小さなライバルのサンディスクSNDK.Oも、上場以来株価が5倍に跳ね上がって いる。11月6日に決算を発表する同社の株価は 、金曜日に3.1%上昇した。
この3社が属するS&P1500テクノロジー・ハードウェア・ストレージ・周辺機器セクター.SPCOMTHSPは、年初来で11%以上急騰し、木曜日には過去最高値を記録した。
ハイテク大手のアルファベットGOOGL.O、マイクロソフトMSFT.O、メタMETA.O、アマゾンAMZN.Oはいずれも、チップやデータセンターに資金を投入するため、年間設備投資額の増加計画を発表した。
世界のAI関連インフラ支出は、2030年までに3兆ドルから4兆ドルに達する可能性があるとゴールドマン・サックスは予測している。
「もし12カ月か24カ月前にさかのぼり、AIについて誰かに尋ねたとしたら、彼らはハードディスクの話などしなかっただろう......。と、プリンシパル・アセット・マネジメントのポートフォリオ・マネージャー、マーティン・フランセンは語った。