
Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 10月29日 ロイター] - 米連邦 準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切ったものの、 パウエルFRB議長が 12月の再利下げは遠いと発言したため、ダウは反落、S&P500は 横ばいで終えた。
ナスダックは、エヌビディアNVDA.Oが 時価総額5兆ドルを達成した最初の企業として歴史に名を刻んだ ( (link) )ことを受け、終値で再び過去最高を記録した。
FRBが予想通り金利を4分の1ポイント引き下げ((link))、国債の限定的な買い入れを再開すると発表したことで、株価は上昇した。
FRB政策担当者はまた、米連邦政府の閉鎖による意思決定プロセスの限界についても言及した。FRBはオーバーナイト基準金利を目標レンジの3.75%から4.00%に引き下げ、米中央銀行が今年2度目の緩和を実施した。
パウエル議長の講演後、トレーダーは 12月の利下げへのベットを縮小し、その可能性を90%から71%に引き下げた。
「コネティカット州ウェストポートのウェルススパイア・アドバイザーズのシニア・バイス・プレジデント兼アドバイザーのオリバー・パーシュ氏は、「パウエル議長は、再利下げが当然の結論ではないことを示唆した。
「しかし、利下げは決して当然の結論ではない。だから、私にとっては不適切なコメントではない。(FRB) はデータ次第だ。"
エヌビディアの株価は3%高の207.04ドルで取引を終え、株式市場価値は5兆300億ドルとなった。今年50%以上上昇し、ウォール街の人工知能ラリーを牽引している。
ダウ平均.DJIは74.37ポイント(0.16%)安の47,632.00、S&P500.SPXは0.30ポイント(0.30%)安の6,890.59、ナスダック総合.IXICは130.98ポイント(0.55%)高の23,958.47だった。
「利下げは予想されていた。カリフォルニア州サンタモニカのアンジェルス・インベストメンツのマイケル・ローゼン最高投資責任者(CIO)は、「パウエル議長の発言は、市場に輝きを与えた。「しかし、これは一時的な反応だ。最終的に株式を動かすのは業績であり、その業績は好調だ。
今期の米国決算の大半は、アナリストの予想を上回っている。水曜日の時点でLSEGがまとめたデータによれば、S&P500に属する222社のうち、約84.2%が ウォール街の予想を上回る決算を発表している。これは過去4四半期平均の77%を上回っている。
水曜日の主な決算では、キャタピラーCAT.Nが予想を上回る第3四半期の利益を報告し、株価は11.6%上昇した。
引け後、メタ・プラットフォームズMETA.O、マイクロソフトMSFT.O、アルファベットGOOGL.Oの株価は、3メガキャップの四半期報告を受けてまちまちだった。
メタ・プラットフォームズの株価は延長取引で8%以上下がり、マイクロソフトは1%下がり、アルファベットは約5%上がった。
メタは (link) 、160億ドル近い一時費用を計上 し第3四半期の利益に打撃を与え、来年の資本支出は2025年よりも「顕著に大きくなる」と述べた。
好調なAI需要がアルファベットの 決算を 支えた (link) 一方、マイクロソフトのAIインフラ支出は (link) 、9月期に過去最高となり、投資家のコスト懸念を深めた。
ニューヨーク証券取引所では、下落銘柄が上昇銘柄を2.16対1の割合で上回った。NYSEの新高値は476銘柄、新安値は170銘柄。
ナスダック市場では、下落銘柄が上昇銘柄を2.28対1で上回り、1,453銘柄が上昇、3,306銘柄が下落した。
米国取引所の出来高は207.1億株で、過去20日間の全セッションの平均は210億株だった。