
[ 10月21日 ロイター] - アクティビスト投資家スターボード・バリューが、ニュースケール・パワーSMR.Nの40%保有株から価値を引き出そうと5%近い株式を取得したことで、建設会社フルアー・コープFLR.Nの株価は火曜日の市場前取引で6%上昇したと、この件に詳しい2人の情報筋 (link) がロイターに語った。
スターボード創業者のジェフ・スミス氏は、この後ニューヨークで開催される13Dモニター・アクティブ-パッシブ投資サミットで同社の投資論について概説し、最近のもう一つのターゲットであるトリップアドバイザーの計画についても言及する予定だ。
ニュースケール・パワーの株価は鐘が鳴る前に4.7%下落した。
シティグループのアナリストは、スターボードの株式保有は、フルオールの株式には上昇の余地があるとの見方を裏付けるもので、ニュースケールの持ち株の価値と、同社の中核事業の改善の可能性を挙げている、と述べた。
また、フッ素のニュースケール社への出資はまだ時価総額の60%以上を占めており、原子炉開発会社の残りの株式1億1100万株のうち、時間をかけてさらに売却する可能性もあるという。
フッ素の株価は、今年に入ってから3%ほど下落している。
一方、ニュースケールの株価は、AI主導のデータセンターや防衛インフラに電力を供給するクリーンエネルギー・ソリューションに対する需要の高まりに後押しされ、今年これまでに145%以上急騰している。
StarboardとFluorの両社は、ロイターの取材に直ちに回答しなかった。
インフラとエネルギー・プロジェクトを含むフッ素の中核事業は、プレッシャーにさらされており、第2四半期の売上高は6%減の40億ドルで、アナリスト予想を下回った。Starboardは、同事業がFluorのNuScale株式に比べて過小評価されていると主張し、戦略的選択肢を模索している。
このアクティビストの動きは、エネルギーと建設への投資を後押しする可能性のあるドナルド・トランプ大統領のインフラ政策から、螢光電気が恩恵を受ける可能性があることを示すものだ。