
Utkarsh Shetti Mike Stone
[ 10月21日 ロイター] - 地政学的緊張が高まる中、戦闘機や軍需品への需要が持続していることを受け、米防衛関連企業のロッキード・マーチンは火曜日、2025年の売上高と利益の見通しを上方修正した。
同社の株価は当初3.5%上昇したが、ニューヨーク市場のプレ・マーケット取引ではほとんど変化がなかった。
兵器メーカーは、中東での紛争の激化やロシアとウクライナの戦争の長期化により、急増する兵器需要の恩恵を受けている。
F-35ステルス戦闘機を製造するロッキードは、第3四半期の航空部門の売上高が11.9%増の72億6000万ドルに急増したと発表した。
ロッキードは先月、国防総省からF-35戦闘機296機分、待望の125億ドルの契約((link))を獲得した。
ロッキードは最近も、最大99機のCH-53Kキングスタリオンヘリコプターを製造する約110億ドルの海軍契約((link))や、パトリオットミサイルの約100億ドルの契約((link))など、いくつかの大型契約を獲得している。
これらの契約は、米国政府とその同盟国が備蓄を補充し、新兵器を搭載する必要性が高まっていることを裏付けている。
これとは対照的に、ロッキード社は第2四半期((link))に16億ドルの損失を計上した。その主な原因は、航空部門とシコルスキー部門の国際ヘリコプター・プログラムの不振で、株価に打撃を与えた。
(link) 世界最大の国防請負業者であるロッキードは、トランプ政権が先月から請負業者の募集を開始した1750億ドル規模のミサイル・シールド「ゴールデン・ドーム」の受注を争っている。
LSEGがまとめたデータによると、同社の第3四半期の総収入は8.8%増の186億1000万ドルで、アナリストの平均予想185億6000万ドルを上回った。
一株当たり利益は6.95ドルで、これも予想の6.36ドルを上回った。
ロッキードは現在、2025年の1株当たり利益を、前回予想の21.70~22.00ドルから、22.15~22.35ドルと予想している。
同社はまた、売上高見通しの下限を737億5,000万ドルから742億5,000万ドルに引き上げたが、上限は747億5,000万ドルに据え置いた。