
[ 10月16日 ロイター] - 保険ブローカーのマーシュ・マクレナンMMC.Nは23日、第3四半期の調整後利益が増加したと発表 したが、営業利益率の横ばいやリスク・保険事業の成長鈍化が重しとなり、同社株は午後の取引で約8%下落した。
午後の取引で同社株は約8%下落した。
ウィリアム・ブレアのアナリストによれば、この鈍化は、さらなる金利の軟化、経済の不均衡、大口顧客からの需要を圧迫するマクロ的な不確実性といった逆風に関連しており、2026年以降の同社の成長にも重くのしかかる可能性があるという。
ジェフリーズのメモによると、マーシュ・マクレナンのリスク・保険部門の2025年第3四半期の調整後営業利益率は24.7%で、前年同期と同水準で予想を下回った。
リスク・保険サービス事業の売上高は39億ドルで前年同期比13%増。しかし、同事業の基礎成長率は2025年第2四半期の4%から3%に鈍化した。
ブローカーは保険料に応じた手数料を収入源としており、その業績は保険業界の数字と密接に結びついている。
ニューヨークを拠点とするマーシュ・マクレナンは、マーシュ、ガイ・カーペンター、マーサー、オリバー・ワイマンの4つの事業を展開し、100 カ国以上の顧客にサービスを提供している。
しかし、同社は週明けに、1月よりブランドをマーシュに変更 し、 移行期間を経て2027年より4つの事業を新ブランドに移行 すると発表した。
コンサルティング部門の収益は9%増の25億ドルとなり、9月30日に終了した3ヶ月間の総収益は 11% 増の64億ドルと なった。
マーシュ・マクレナンに帰属する調整後純利益は、前年同期の 8 億 2,500 万ドル(1 株当たり 1.66 ドル)に対し、第 3四半期は 9 億 1,100 万ドル(1 株当たり 1.85 ドル)となりました。
しかし、純利益は前年同期比横ばいだった。