
[ 10月16日 ロイター] - セールスフォースCRM.Nの株価は木曜日の市場前取引で6%以上上昇した。
マーク・ベニオフ率いる同社は今年初め、約3年ぶりとなる減収を記録し、AI投資に注力する企業が、長年不可欠な顧客管理ソフトを削減しているとの懸念を呼び起こした。そのため、同社の株価は2025年までに4分の1以上下落した。
しかし、2030年の売上高が600億ドルを超えるという同社の予想((link))を上回ったことで、こうした懸念の一部は和らいだ。
水曜日に開催されたドリームフォース・イベントで発表されたこの予測は、ソフトウェアメーカーのインフォマティカの80億ドル規模の買収による押し上げ効果を除外したものだ。この買収は来年前半までに完了する予定で、インフォマティカのデータ管理ツールを同社のクラウドサービスに統合することで、セールスフォースのAI機能を強化する。
J.P.モルガンのアナリストは、この動きは「フリーキャッシュフローの耐久性と、短期的な予約と最終的な収益の再加速への自信」を反映していると述べた。
J.P.モルガンのアナリストは、この新たな見通しは「セールスフォースのビジネスをめぐる物語をポジティブに、持続可能な2桁成長という考え方にシフトさせる助けになるはずだ」とし、投資家の懸念を和らげる可能性があると述べた。
(link) (link) 今週初め、セールスフォースはオープンAIおよびAnthropicとのパートナーシップを拡大し、両社の高度なAIモデルを同社のAgentforce 360プラットフォームに組み込んだ。
同社はまた、AIの導入を加速させるため、今後5年間で150億ドル((link))をサンフランシスコに投資すると発表している。
ジェフリーズのアナリストは、セールスフォースの「健全なマージン拡大ペース」によって、10年後までには大型株の同業他社に並ぶ可能性があると述べている。