[5日 ロイター] - LSEGリッパーのデータによると、3日までの1週間にグローバル株式ファンドは106億5000万ドルの買い越しだった。流入額は3週ぶりの大きさ。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを決めるとの観測が高まったことや、米グーグルの持ち株会社アルファベットに対する反トラスト法(独占禁止法)訴訟での米連邦地裁の判断が好感されたことが要因。
米労働市場の減速やFRB当局者の利下げの可能性への言及を受け、市場では9月の0.25%の利下げが確実視されている。
地域別では、欧州株ファンドへの流入は38億5000万ドルと、前週の13億2000万ドルから増えた。アジア株ファンドは33億ドル、米株ファンドは24億2000万ドルの買い越しだった。
セクター別では、ハイテク株は18億7000万ドル、金融株は11億6000万ドル、金・貴金属ファンドは10億7000万ドルそれぞれ流入した。
グローバル債券ファンドは187億4000万ドル流入し、20週連続の買い越し。ユーロ建て債券ファンドは26億1000万ドル流入した。
社債ファンドは21億3000万ドル、短期債ファンドは18億2000万ドルの買い越しだった。
マネー・マーケット・ファンド(MMF)には575億9000万ドルが流入し、4週ぶりの大きさとなった。
金・貴金属コモディティー・ファンドは52億ドルの買い越し。週間の流入額としては、少なくとも2021年11月以来の大きさだった。
新興市場ファンドは、株式ファンドが10億5000万ドル、債券ファンドが20億ドルそれぞれ流入した。