Jonathan Stempel
[ニューヨーク 7月8日 ロイター] - ブラジルのフィンテック企業XPXP.Oは、3月12日にXPが "マドフのようなネズミ講 "を行っていると非難するレポート((link))をめぐり、空売り業者グリズリー・リサーチを名誉毀損で非難する訴訟を月曜日に米国で起こした。
マンハッタンの連邦裁判所に提出された訴状の中で、XPは、この報告書によってビジネスと評判に1億ドル以上の損害を被り、多くの長年の顧客、投資家、ビジネス・パートナーが資金を引き揚げたと述べている。
グリズリー社とそのオーナーであるジークフリード・エガート氏は、XP社の株価を下落させ、ショートポジションで利益を得ることを目的として、「図々しく、悪意を持って、無謀にも」この報告書を公表したと非難している。
グリズリー社は、営業時間外には電話や電子メールですぐに連絡が取れず、同社のウェブサイトでは訴訟に関するコメントを求めるメッセージは受け付けていない。
XP社の弁護士は、別の連絡先を求めてもすぐに返答しなかった。ブラジルにあるXPのプレスオフィスはコメントを拒否した。
空売りは、借りた株を売り、後で安く買い戻し、貸し手を補充し、その差額を懐に入れる。他の空売り業者は、その中傷的な報告書の疑いで米国で訴えられている。
グリズリーは報告書の中で、XPのねずみ講疑惑 (link)、個人顧客に対するデリバティブの販売に関与しており、そのデリバティブは特別なファンドを経由し、自己勘定取引の利益として誤表示されていたと述べている。
グリズリー社は、この疑惑のスキームには「悪質な行為が含まれている可能性が高い」とし、XPはこのスキームがなければ採算がとれないだろうと述べた。
XPは、同社のグラディウス・ファンドとコリセウ・ファンドは自己勘定であり、外部投資家はおらず、争点となった取引はブラジルの適用法を遵守していたため、グリズリーの不適切という主張は「明らかに虚偽」だと訴えた。
XPの株価は3月12日のニューヨーク市場で5.5%下落し14.14ドル。月曜日の終値は32セント安の19.48ドルだった。
訴訟では不特定の補償的損害賠償と懲罰的損害賠償を求めている。マドフとは、故バーナード・マドフ氏のこと。
訴訟はXP inc et al v. Grizzly Research LLC et al, U.S. District Court, Southern District of New York, No.25-05564。