Rajasik Mukherjee Sameer Manekar
[ 7月2日 ロイター] - ドミノ・ピザ・エンタープライズDMP.AXは12日、同社のマーク・ヴァン・ダイク最高経営責任者(CEO)が今年のクリスマス前に退任すると発表した。
元コカ・コーラ幹部であるヴァン・ダイク氏は、昨年11月、フランチャイズ運営会社の長年のトップであったドン・メイ氏 (link) の後任として就任した。
ヴァン・ダイク氏は8ヶ月の間に、売上高の低い店舗を閉鎖し、コスト削減策を開始するなど、経営再建の基礎を築いた。12月23日付でヴァン・ダイクは退任し、株価は急落した。
株価は15.8%安の16.96豪ドルで2014年2月以来の安値となり、2024年1月下旬以来の最悪のセッションを記録した 。
この日の株価は、ASX200ベンチマーク.AXJOで2番目に大きな損失となり、2021年9月に史上最高値を更新して以来、その価値の 90%を失った。当時、ピザの売上は急増し、同社は今後10年間の拡大計画((link))を描いていた。
(MSTファイナンシャルの投資戦略責任者であるジョン・ロックトンは、「新CEOの任命には時間がかかり、) 、業績が悪化し 、さらに人材が失われる期間が長くなるリスクが高まる」と述べた。
同社の基礎利益は 2024 年に8%減少 (link) 、 過去最高だった2021年の利益 (link) を36%下回った 。アナリスト予想のコンセンサスでは、2025年度の利益は85%減と予想されている。
取締役会は現CEOの後任をグローバルに探し始めたという。クイックサービス・レストラン部門で50年以上の経験を 持ち、 同社の筆頭株主でもあるジャック・コーウィン会長は、暫定的な執行委員長に就任する。
カウイン氏はオーストラリアのKFC創業者の一人であり、ドミノのヨーロッパとアジアへの進出において重要な役割を果たした。
ドミノ・ピザ・エンタープライズは、アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドの12カ国で米国を拠点とするドミノ・ピザDPZ.Oの最大のマスターフランチャイズを運営している。日本はその店舗の約5分の1を占めている (link)。