Ted Hesson Kristina Cooke
[ワシントン 7日 ロイター] - 米移民・関税執行局(ICE)がトランプ大統領の就任から今年2月までの間に、空港の保安検査を担当する運輸保安局(TSA)から提供された情報に基づいて逮捕した人数が800人以上と、これまでの公表を大幅に上回っていることが分かった。ロイターがICEの内部データを精査して算出した。
ICEはTSAから移民取締りの対象となる可能性があるとして、旅行者3万1000人余りの記録を受け取っていた。ロイターは、空港内で実際に何件の逮捕が行われたか特定できなかったが、TSAの情報は対象者が旅行するタイミングを把握するのに有用だったとみられる。
ICEとTSAはいずれも米国土安全保障省(DHS)の傘下組織。ともに以前から国家安全保障上の脅威に関する情報を共有してきたが、トランプ氏による大規模な移民強制送還の取り組みの一環として、昨年から日常的な移民取り締まりに重点を置き始めた。
旅行者記録はTSAの「セキュア・フライト・プログラム」によって収集された。このプログラムは、米政府の監視リストに載っている可能性のある人物について旅客情報を照合できるようにするため、2007年に作られた。本来の目的はテロ対策措置で、不法移民の摘発ではなかった。
トランプ氏の大統領就任前の逮捕者数やTSAがICEと情報共有した旅行者記録の数字は入手できなかった。